再建築不可物件はリフォームすれば売れるとは限りません
再建築不可物件をリフォームすれば高く売れると考える方もいると思います。古い建物であればあるほど、綺麗に整えて売り出した方がみんな喜んで買ってくれそうと思うかもしれません。
綺麗な物件は確かに購入を検討するみなさんが喜ぶポイントではあります。しかし、リフォームを始めてしまう前に、本当にリフォームした分、高く売れるかどうか慎重に判断しないと後悔してしまうケースも考えられます。一般的には、自分でリフォームしても高く売れる確約はないと捉えた方が良いです。
1・リフォーム代をかける=高く売れるには繋がりません
再建築不可物件に限らず、古い住宅であればリフォームをして新しい内装や最新の設備、小ぎれいな住宅に施した方が買い手の印象が良いことは間違いありません。ただし、リフォームを行う時にかかった費用以上に売買価格に反映できるかというと微妙なところがあります。
例えば、査定価格が1,000万円の住宅に1,000万円をかけてリフォームをしたとして、2,000万円買いたい人が現れるかというと決してそういうことにはなりません。場合によっては、1,800万円や1,500万円などで最終的に売買になるケースもあります。
そうなってしまうと、リフォームをした方が手元に残る金額が目減りしていきますので、最初からリフォームせずに売却をしてしまった方が良いでしょう。
また、リフォームをすると物件の売り出し価格が高くなってしまいます。リフォームをする前の手をかけない物件のままであれば、購入者が手を出しやすい魅力的な価格帯だったのに、リフォームをした後の価格帯では資金集めが難しい物件になることもあります。
再建築不可物件は、住宅ローンを利用することが困難なため、現金で購入する方にとってみれば、価格帯が上がって持ち金以上の価格になってしまうと購入したくてもできない状態になります。
2・流行や市場ニーズをおさえたリフォームを実施しないと、リフォームの効果が半減
不動産を自分でリフォームしてから売り出すと綺麗な状態で見学してもらうことができ、買い手に喜ばれると思うでしょう。しかし、内装の趣味や必要なスペースや設備は、購入される方々によってニーズが異なります。
例えば、真っ白い内装を望んでいる方もいれば、個性的な内装を望む方もいます。また、古民家を改装して隠れ家的なカフェをやりたいと考えている方にとっては、古い建物のままの物件を自分で好きにアレンジしてリフォームできる方が魅力的だったりもします。
その時々によって内装の流行りもありますので、市場ニーズの知識がないと判断が難しいです。リフォームをして綺麗にすれば良いという訳ではないので、よく考えてからリフォームをしないとリフォームにかかったお金がもったいないことになります。
3・告知義務が必要なので、リフォームする・しないに関係なく、購入を躊躇されてしまう
再建築不可物件は、売買を行う時に建物を建てることができない旨を購入者に告知する義務があります。建物をもう一度建てることができないことは、購入するかしないかの判断に大きな要素となります。
「リフォームをして新築のように綺麗な状態だから大丈夫」と言ったところで、再建築不可という本質的な部分は変わりません。リフォームをしているかしていないかの部分ではなく、再建築不可物件であるところで購入者を限定させてしまうので、リフォームがプラスに働くかどうかは限定的です。
4・再建築不可物件をリフォームするには費用が高額になりやすい
住宅が古くなると家中のあちこちに傷みが現れてきます。再建築不可物件の場合は築年数が経過している建物も多く、リフォームをしようとするとこっちを直し、あっちを直しと修繕箇所が多くなりがちです。特にキッチンやトイレ、洗面所やお風呂などの水回りは大掛かりになります。
配管が痛んで水漏れや赤さびが発生していれば、配管の修繕も必要です。水回りは常に最新の設備が販売されていますので、新しい設備を設置しようとすると機能の応じて価格も高くなるでしょう。
このように個人でリフォームを行って再建築不可物件を売却しようとすると、どこからどこまでをリフォームすれば良いかの判断が難しいです。
目につくところ全てを修繕してしまえば高額なリフォーム費用になり、買い手もなかなか現れない状況になるでしょう。リフォームにお金をかけたから、必ず高く成約できる訳ではないのが難しいところです。
個人でリフォームをして売るのは、色々と難しい再建築不可物件ですが、当社では室内が古い再建築不可物件も買い取ります。自分でリフォームするかどうかで頭を悩ませリスクを抱えるよりも、私どもにまずはご相談ください。
当社の専任スタッフが的確なアドバイスを行います。もちろん、住宅が古くてリフォームが必要だと判断しても、当社で買い取りする際にリフォーム費用をお客様に請求することは一切ありませんので、ご安心してお問い合わせくださいませ。